CASE 2
作業員から管理職へのキャリアアップを実現。
経験と理論を兼ね備えた土木技術者として、現場を支える。
経験と理論を兼ね備えた土木技術者として、現場を支える。
2016年入社
高野 信宏氏 / 工事部

現在の仕事内容
最初は作業員として他社に入り、その後伊藤建設に移りました。当社の特徴的なところは、作業員から職員へのキャリアパスがあることですね。他の会社ではあまり見られない特殊なケースだと思います。 社長から土木施工管理技士の資格に挑戦してみないかと声をかけていただいて、資格を取得し、職員になりました。管理する立場の資格なので内容は難しかったですね。同僚の市橋さんは最初から管理業務として入社したので、私とはキャリアパスが異なります。 管理の経験という点では、市橋さんのほうが測量なども含めて豊富です。作業員は現場での作業が中心ですが、今は管理が主な仕事なので、作業の前段階の準備や計画立案が重要になってきます。若い世代で管理職の資格を持っている人材が少ないので、当社の取り組みは珍しいと思います。 作業員時代と比べ、管理者としての仕事は全く異なりますね。この立場になって、利益を追求するだけでなく、現場のために必要な判断をすることの重要性や、指示の出し方にも気を配るようになりました。 私は管理者として、「自分のやり方を押し付ける」のではなく、現場の意見を聞きながら柔軟に対応することを心がけています。コミュニケーションを大切にして、お互いの意見を出し合いながら最適な方法を見つけていくようにしています。
この仕事に入ったきっかけは?
以前は札幌でガソリンスタンドに7-8年勤めていました。実家が漁師で父と祖父が営んでいたのですが、祖父の体調が悪くなったことと、前職での様々な経験から、地元に戻ることを決意しました。 漁業は季節が限られているため、オフシーズンに土木のアルバイトを始めたのが、この業界に入るきっかけでした。20代半ばの頃、ガソリンスタンドで様々な人と接する中で、若いうちは一つの仕事だけでなく、いろいろな経験をしたほうがいいんじゃないかと考えるようになりました。

この仕事をしてみた感想は?
正直に言うと、最初は給与が他の業種より良かったという理由で入職しました。世間一般の「土木は頭を使わない仕事」というイメージとは違って、実際にはかなり頭を使う仕事だと実感しています。 特に計算業務が多いですね。例えば、平米数の計算一つとっても、設計書に載っていない数値を自分で算出する必要があります。土量の変化率を考慮して、それを掛けたり割ったりしないと正確な数字が出てこないんです。 同じ土を使っても現場によって結果が異なりますし、余分に入れてしまえばロスになる。他の現場から土を持ってくるにしても時間のロスが発生します。管理者として、これらすべてを事前に考えて計画を立てないと、作業員の方々に無駄な労力をかけさせてしまうことになります。 長年現場で働いている作業員の方々の中にも、経験則でこういった判断ができる方もいらっしゃいますが、質問されたときに即座に答えを出せる理論的な裏付けが必要だと感じています。
人間関係は?
上司の方々がいらっしゃるので、分からないことは率直に質問するようにしています。自分で時間がある時は調べて解決することもありますが、経験豊富な方に聞くほうが早く正確な答えが得られますね。 最近気になるのは、若い社員が相談しづらそうにしていることです。今の時代は逆に、年上の方が年下の社員に話しかけづらい雰囲気があるようです。私としては、もっと積極的に質問や相談に来てもらえたらと思います。 何も悪いことをしていないのに怒られることはないですし、「聞いても答えてもらえないだろう」と諦めているのかもしれませんが、そんなことはありません。確かに昔の方々は「教えてあげますよ」と積極的に声をかけるタイプではないかもしれませんが、お互いに話し合える関係を作っていけたらいいなと思っています。

これからの目標は?
まずは自分のスキルや知識を増やしていきたいと考えています。将来的には独立して自分の事業を持ちたいという夢があります。 単に「部長になりたい」という目標だと、そこで成長が止まってしまう気がします。今の会社に一生勤めるというよりは、うまくいくかどうかは別として、自分の可能性に挑戦してみたいんです。 ただし、すぐに独立するのではなく、今はできるだけ多くのことを吸収し、勉強していきたいと思っています。早急な独立は、かえって学べるものも学べなくなってしまう可能性がありますから。
就職活動中の皆さんへ
実際に仕事を始めてみると、最初は体力的にきついと感じることもありました。でも、そのきつさを乗り越えて、自分の仕事が形になって完成していくのを見たときは、特に最初の仕事では本当に感動しました。 この仕事の魅力は、短期的な成果だけでなく、長期的に残る仕事だということです。自分が携わった工事が後世の社会基盤として残っていくというのは、非常にやりがいを感じる部分です。
募集要項
- 【募集職種】
- 土木技術職
- 【職務内容】
- 工事施工管理全般
- 【募集人数】
- 若干名
- 【勤務地】
- 根室本社
- 【応募資格】
- 高卒・専門短大卒・大卒の方
- 【給与】
- ・基本給180,000円~(委細面談の上、年齢・経歴等考慮)
・賞与 8月、12月
・会社業績により昇給、決算手当(4月) - 【福利厚生】
- ・各種手当(通勤手当、家族手当、燃料手当、家賃補助など)
・休暇:GW休暇、夏季休暇(8月)、年末年始休暇、慶弔休暇など
・作業服、防寒服支給
・資格取得支援、退職金共済など(その他、委細面談の上、年齢・経歴等考慮)


